プロレスのミドコロ

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CHAOSはやっぱり強かった!?~「NEW JAPAN CUP」2回戦前半振り返り~

他のプロレス団体もビッグマッチがあったのですが、
「NEW JAPAN CUP」の話題がやっぱり多く見られますね。
新日本プロレスの好調ぶりがうかがえます。

3.13から2回戦が始まり、ここを勝ち上がるとベスト8。
前哨戦も多く組まれ、心理戦なども展開される中で迎える戦い。
振り返りたいと思います。

 3.13 ジップアリーナ岡山

〇 石井 VS タイチ


タイチ選手は鈴木軍に属しているので、反則攻撃を厭わず行ってきます。
相手をじらしたり、かと思えばマイクスタンドで攻撃する、など、
変則的なレスラーと思われがちですが、
実は正面からシバキ合うのが大好きなレスラーでもあります。

そして石井選手は、相手がだれであっても正面からシバキ合うのが信条。
戦いが噛み合うかどうかは、タイチ選手がどんな戦法を選択するか、
にかかっていたような気がします。


前哨戦、試合後のコメントで、石井選手が

「タイチ、マイクでも、アイアンフィンガーでも、金丸でも、デスペラードでも、TAKAみちのくでも、なんでも使ぇよ。でも、でもホントはよ、俺と真っ向勝負してぇんだろ? 受けて立つよ」

とあえて挑発すると、翌日の前哨戦後にタイチ選手が

テメェ、昨日言ったんだな? 『マイクだろうがアイアンフィンガーだろうが、金丸だ、デスペだ、全部使ってこい』つったな。
~中略~
テメェが挑発したんだからな。テメェの言うすべて、使わしてもらうからな。マジでやるから。テメェが言ったんだからな。

と、反則主体で戦うことを、ある種宣言しました。
さて、本番は・・・


試合開始直後はリングを降りたりして、じらす作戦をとっていたタイチ選手ですが、
途中からはマイクを捨て、普段はやらない雄たけびを上げながら、
石井選手に向かって行っていました。
どちらかといえば、石井選手の方が影響を受けて、熱くなっていくような・・・
試合全体を盛り上げていたのは、間違いなくタイチ選手でした。
ファンは正直で、そんなタイチ選手に「大・タイチコール」。

結果は、正面からの戦いに一日の長がある石井選手が辛勝。
試合後の石井選手は、タイチ選手に関して全くコメントを発しませんでした。
逆に何も言わないことが、タイチ選手を認めているように感じました。
「リング上の戦いを見れば、わかるだろ」という感じでしょうか。


〇 YOSHI-HASHI VS チェーズ・オーエンズ


前哨戦ではオーエンズ選手がBULLET CLUBの連携を利用して、
うまく戦っていた印象がありました。
でも、注目していたのはYOSHI-HASHI選手の立ち居振る舞い。

試合後にもオーエンズ選手に突っかかっていったり、
試合後のコメントで「テメェ、ぶっ倒してやる」など、
これまでYOSHI-HASHI選手があまり見せなかった 「攻撃性」が垣間見えていました。
「なんかいつものYOSHI-HASHIと違うぞ」と。

公式戦では、試合巧者であるオーエンズ選手がペースを握ります。
竹刀を持った邪道選手までセコンドにいるので、
YOSHI-HASHI選手は後手に回ることが多かったのですが、
最後は、遂に出ました「カルマ」。


今のYOSHI-HASHI選手に必要なのは結果。
ベスト8に勝ち進むのも、おそらく自己新ではないかと。
そして次の対戦相手は、CHAOS同門の石井選手。
先輩・後輩関係なく、攻撃性を前面に押し出していけば、
YOSHI-HASHI選手にも可能性はあると思います。

 

<準々決勝決定カード  石井 VS YOSHI-HASHI

 

3.14 なら100年会館

〇 オカダ・カズチカ VS マイキー・ニコルス

以前も書きましたが、マイキー選手はTMDKというタッグチームで、
NOAH~WWEと渡り歩いた、評価の高い選手。
オカダ選手ともいい勝負をするだろうな、と感じていました。


しかし、他の対戦カードと比べると、
いまいち感情移入しにくかったのが正直なところ。

マイキー選手はCHAOSに加入しましたが、
いつどこで誰が連れてきたのか?
いつの間にか「NEW JAPAN CUP」にエントリーされて、
対戦相手にも恵まれて1回戦を突破しましたが、
わかりやすい特徴がある選手ではないので、観客も見定めている最中でしょうか。

オカダ選手は「CHAOS同士の対戦」という部分に
テーマを見出そうとするコメントを出していましたが、
CHAOS自体が本体と共闘することが多くなってきているため、
インパクトにも欠けてしまいました。


試合は順当にオカダ選手の勝利。


〇 ウィル・オスプレイ VS ランス・アーチャー

 
この試合は見ごたえがありました!!
「子供が大人をどうやっつけるか」の第2弾。
オスプレイ選手も180cmはあると思うのですが・・・
前哨戦ではアーチャー選手に、何度もおもちゃの様に投げつけられていました。

しかし、超ヘビー級を2人続けて破れば、
NEVER無差別級チャンピオンとしてのオスプレイ選手の評価は、
さらに不動のものとなります。


試合は、前哨戦をはるかに上回るアーチャー選手の攻撃が強い!!
その高さは反則でしょ、といいたくなる場面が続き、
やはりおもちゃの様にたたきつけられるオスプレイ選手。
ギリギリでのキックアウトを続け、隙を見ては反撃し、
勝機をうかがっていました。

そして、一撃必殺の「ストームブレイカー」が炸裂。
超ヘビー級にこの技で勝てたのは、本当に自信になったはず。
いやぁ、オスプレイ選手強いです。
やはり、旗揚げ記念日でジェイ・ホワイト選手と戦い、敗れたことが、
良い方向に作用している気がします。

 

<準々決勝決定カード  オカダ VS オスプレイ

 
1年前の旗揚げ記念日のメインイベントで対戦した2人。
あの時は、オカダ選手の勝利は疑わなかったものの、
オスプレイ選手がどこまでヘビー級チャンピオン(当時)に通用するのか、
に注目していましたが、その遥か上の戦いを見せてくれたのを覚えています。

オカダ選手からすれば、これが本当の同門対決。
別にそんな風にあおらなくても、この2人なら観客を熱狂させる戦いができます。

そしてオスプレイ選手。
歴代のヘビー級王者まで倒すようなことがあれば、
どこまでも昇っていきそうな予感がします。


そして奇しくも、こちらのブロックの勝ち上がりは
全員CHAOSとなりました。
やっぱりCHAOSは強いんじゃないだろうか。