プロレスのミドコロ

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3.21 W-1(レッスルワン)大田区総合体育館大会を、さらに深く考えてみよう

以前に書いた記事

pro-wrestler.hatenablog.com

では、3.21大会の僅かな試合にしか触れることができず・・・
続編を書きたいな、と思いつつ時間が経ってしまいました。

やっと準備が整ったので、公開したいと思います。

 クルーザー級チャンピオンをめぐる戦い

2月から行われていた『CRUISER FES 2019』。
8名のクルーザー級のレスラーによるトーナメントを制したのは、
「吉岡世起選手」でした。

かねてから「刺激が欲しい」と繰り返していた吉岡選手でしたが、
ストロングハーツがW-1に参戦してきた際、
CIMA選手は「刺激をビンビン注入したるさかい」とコメント。
「刺激」というワードから生まれたシンパシーだったのでしょうか。
吉岡選手はW-1所属ながら、外敵であるストロングハーツへの加入を選択します。

元々強い選手でしたが、環境の変化によって更に強さが際立つように。
『CRUISER FES 2019』と同時期に行われた、
全日本プロレスジュニア戦士のリーグ戦『Jr.BATTLE OF GLORY』にも参戦。
準優勝の成績を残しました。


『CRUISER FES 2019』の決勝戦
相手は「エル・イホ・デル・パンテーラ選手」
勝者は3.21でチャンピオン「児玉裕輔選手」への挑戦権を得ます。

実力が伯仲した好勝負の末、僅差で吉岡選手の勝利。
しかし試合中盤、パンテーラ選手が場外にいる吉岡選手にダイブ。
その技で吉岡選手は床に顔面を打ち、
鼻の骨折に加え、歯が数本折れ、折れた歯が上顎の骨に刺さる、
というケガを負ってしまいました。 
血だらけになりながら勝利したものの、欠場を余儀なくされてしまいます。


良い勢いと期待感でここまで来ていたんですけどね~
吉岡選手、残念ですが早く治してください。
公式発表で、復帰後にはチャンピオンへの挑戦権が約束されました。
期待して待っています。

タイトルマッチは、次点繰上りでパンテーラ選手が挑戦することになりました。
パンテーラ選手も充実した戦いぶりを続けているので、期待できます。
そしてクルーザー級のタイトルマッチ自体が久々。
3.21の第三試合では、次期挑戦者決定3WAYマッチも行われる予定で、
これからのクルーザー級が盛り上がりそうな雰囲気が漂ってきました。

 

 現状を打破すべき選手

「熊嵐選手」。
現在のリザルトチャンピオン。
現状のこのベルトは若手が狙いを定めるベルトになっていて、
熊嵐選手は団体最高峰のベルトを狙うべき実力のレスラー。

そのため、最近のリザルトのタイトルマッチは、
チャンピオンと挑戦者の力量がありすぎる戦いになっていました。
そんな中、3.21で組まれたリザルト防衛戦は、
若手中心総勢9名参加によるバトルロイヤルでした。

熊嵐選手はアンファンテリブルに所属しています。
ボスの芦野選手は会社に頼み、関本選手との戦いにこぎつけます。
それに乗じて熊嵐選手は「強くてこえ~奴とやらせろ、会社」と、
シングルマッチ・手強い相手との対戦を要求していました。
しかし蓋を開けてみれば、3.21に組まれたのは若手とのバトルロイヤル。
納得いかない熊嵐選手は、荒れ模様でタイトルマッチの会見をぶち壊し、
「こんな扱いか、会社」と怒りを露わにしていました。


でも正直なところ、熊嵐選手のアピール不足が否めないんですよね。
最大のポイントは、前回の無差別級タイトルマッチ。
「チャンピオン芦野選手 VS 挑戦者T-Hawk選手」の一戦。

同じユニットのボスが外敵に敗れてベルト流出。
なぜ熊嵐選手は「次は俺がやってやる」とT-Hawk選手に向かわなかったのか?

団体最高峰の無差別級のベルトを狙っているのなら、
あの場面は絶対に行かなければならなかった場面。
あそこで行動を起こせなかったところに、熊嵐選手の問題があると思っています。

芦野選手、イケメン選手らのトップ勢に割って入れるポテンシャルはある選手です。
3.21大会では、リザルトの防衛戦だけでなく、
他の場面でも熊嵐選手がインパクトを残すことを期待したいです。

 

迎撃ストロングハーツ

メインイベント以外にも対ストロングハーツの対戦カードが組まれました。

近藤修司、トンドコロ準、立花誠吾vsCIMA、エル・リンダマン、山村武寛>の6人タッグマッチ。

まずは山村選手。
ドラゴンゲート所属時代は若手のホープとして活躍。
シングルマッチでCIMA選手から勝利を収めるなど期待されていましたが、
試合中のアクシデントで頸椎を痛め、長期欠場となってしまいます。
欠場中のままドラゴンゲートを離脱し、ストロングハーツの一員となりましたが、
ずっと試合はしていませんでした。

先日、2.13W-1の大会で本格的な復帰を果たし、
以前と変わらないキレのある動きを見せてくれました。
もうプロレスができないのでは、と言われていた選手の復帰。
「いい選手だな」と注目していたこともあり、とても嬉しかったです。


そこに噛みついたのがトンドコロ選手。
以前の対抗戦の中で、試合中にケガをしたイケメン選手に対し、
CIMA選手が「同列で見てくれるな」と辛らつな発言をしました。
トンドコロ選手はそれを逆手に取る形で、
山村選手に対し「試合中にケガしたやつが・・・」とツイッターで攻撃。

気持ちはとても理解できるところなのですが、
祝福されるべき復帰に対するコメントとしては的が外れてしまい、
ファンの反感を買うことに。
トンドコロ選手にブーイングが飛ぶようになってしまいました。
頑張って乗り越えてね、トンドコロ選手。

そんな流れもあり、トンドコロ選手と山村選手の遺恨が発生。
トンドコロ選手はCIMA選手狙い1本で行ってほしかったのですが、
この2人の対戦も面白そうなので、良しとします。

リンダマン選手と立花選手の間にも遺恨が発生しています。
それは

「黒のショートタイツ」「短いリングシューズ」が一緒。
キャラがかぶってるじゃねーか!!

というリンダマン選手の言いがかりが発端。
色物同士でありあがら、実力者同士でもある両者のぶつかり合いも楽しみです。


そしてCIMA選手と近藤選手。
ドラゴンゲートの前身団体「闘龍門」の先輩後輩の間柄。
ストロングハーツのW-1参戦は、プロレス界を盛り上げるため。
でもCIMA選手個人の参戦目的は、近藤選手との戦いだったような気もします。

「あいつらのやり方は嫌い」と、
近藤選手はストロングハーツに対し嫌悪感を示し、距離を置いていました。
しかしT-Hawk選手に団体の至宝を奪われたことで、
出ていかざるを得なくなります。
CIMA選手からすれば、してやったり。

既に1度「イリミネーションマッチ」で肌を合わせている両者ですが、
お互いの退場になるタイミングなどで、そんなに長い時間は絡んでいません。
3.21での6人タッグマッチが、本格的な開戦となります。

どちらのチームが勝ったとしても、
試合後のマイクのやり取り含めて要注目です。



他にも注目試合はあるのですが、やっぱり全試合の紹介は難しいですね。

大会全体を通して、かなり期待できるマッチメイクになっています。
またCIMA選手は、吉岡選手がケガで欠場になったことを受け、
ストロングハーツの日本人選手増員を考えているような発言を
ツイッターで行っています。
もしかしたらサプライズがあるかも・・・


3.21大田区総合体育館大会、ぜひチェックしてみてください。

www.youtube.com