プロレスのミドコロ

プロレス大好きな管理者が、プロレスのミドコロを丁寧に解説

主役はT-Hawk!? 行動を起こしたイケメンと熊嵐。3.21 W-1大田区総合体育館大会


W-1の今後を占う大会として位置付けていた3.21が終わりました。

pro-wrestler.hatenablog.com

予想していたより多く物事が動きました。

そして、春は別れと始まりの季節・・・。

素晴らしい戦いを振り返りたいと思います。

 決意をはね返したケルベロス

悲壮感が似合わないはずのイケメン選手は、
試合直前のインタビューの際、珍しくまじめな顔を見せていました。
相当な決意を持って、この試合にのぞんだのだと思います。

「評価と実績が伴わないこと」
「チャラいキャラでは限界があるのではないか」

芦野選手に「殺気が足りない」と言われ考え始めたイケメン選手。
悩んだ結果、彼が選んだのは、3カウント後の笑顔だった。
「チャラいキャラの継続」
前哨戦では結果を出したけれど、
それを本当の意味で認めさせるには、タイトルマッチでの結果が必要。

イケメン選手の攻めは厳しかったし、
腕狙いに絞ったことも、本気度の表れのように感じました。
最後も意地を見せて、
「BTボム」「ナイトライド」を喰らっても肩を上げましたが、
イケメン選手の決意ごと、
T-Hawk選手の「ケルベロス」が粉砕しました。

T-Hawk選手はチャンピオンらしくなってきました。
前哨戦を負けても、本番ではしっかり結果を出す。
芦野選手からは足攻め、イケメン選手からは腕攻めを喰らい、
かなりのダメージを負っていましたが、
勝負所を逃さないセンスが光っているように感じます。

当分、「主役:T-Hawk」は続きそうです。
が、
外敵は本来、主役をより輝かせる最高の敵役です。
W-1所属レスラーがその座をつかみ取らないといけません。

冬眠から醒めた熊

熊嵐選手にはダメ出しをしていましたが、

pro-wrestler.hatenablog.com

やっと冬眠から醒めてくれたようです。

この日の第1試合。
リザルト王座をかけた9人参加のバトルロイヤルを、
圧倒的な強さで防衛しました。

そしてメイン終了後、
T-Hawk選手に向かっていき挑戦表明をしてくれました。

しかも、先にリング上で挑戦表明していた近藤選手を邪魔者扱いし、
押しのけたうえでT-Hawk選手の正面に立ちました。

これでいいと思います。
実力行使でいいと思います。
結果として、近藤選手との次期挑戦者決定戦が組まれましたが、
今の勢いなら突破できるでしょう。

重たい体重を活かした、
コーナー最上段からの「セントーン」の説得力はW-1随一。
熊が主役に向かって突き進みます。

イケメンの決断と旅立ち

翌日の会見で、イケメン選手はW-1退団を発表しました。

これは予想外でした。
試合後ノーコメントでジャケットを脱ぎ捨てていたので、
本格的なモデルチェンジかな、とは思っていたのですが・・・

ずっとどっかの団体に所属して、1人で冒険ということが一度もないプロレス人生だということを感じていまして、やっぱり海外と日本を行き来してやっているT-Hawkはしっかり強かったし、そのがんばり自体をお客さんがしっかり応援していて、そういった面で俺は今どうなんだろというのがあって、自分1人になって日本、海外ですね。プロレスの旅に一度出てみようと思います。


夢は、アメリカで一番でかい団体でチャンピオンになること、だそうです。
これはリップサービスだとしても、
イケメン選手が本気で一歩を踏み出したことになります。

明るいキャラを演じ続けなければならない呪縛から解き放たれ、
イケメン選手が何を見つけるのか、注目です。
ちょっと寂しい気持ちもあるけれど、
ステップアップするためには、もうワンランク上に行くには、
キッカケや経験が必要なのも事実だと思います。
きっと、性格的にはどこに行っても大丈夫でしょう。

今後については白紙を強調していました。
4.3の試合を最後に、
まずは短期間アメリカ・ニューヨークに行くそうです。

ちょうどその頃、
マディソンスクウェアガーデンでは新日本プロレスROH合同興行が、
メットライフスタジアムではWWEレッスルマニアが、
それぞれ開催されます。
たくさんの刺激をもらってきそうですね。

CIMAの影響力と活性化

ストロングハーツ、いやCIMA選手でしょうね。
やはり影響力がすごい。

これまでも他団体との交流はそれなりに行ってきていたW-1。
しかし今回のストロングハーツのように、
「外敵」を迎え撃ったのは初めてのこと。

CIMA選手は外敵としての立場を貫きながらも、
W-1への恩義と、若手への経験値の還元を口にしています。

「自分が若手だった頃、何のメリットもないライガーさんが戦ってくれた」
「今度は自分の番」だと。

結果論として、
W-1の若手はチャンピオン経験者も含め、大海を知らなかった。
そして、
大海に触れることで、様々な行動につながっていきます。

芦野選手は、
他団体の強い選手との戦いが必要だと感じ、
関本選手に敗れはしましたが、手ごたえを感じた様子。
試合後のコメントは饒舌で、何かを掴んだようにも思えます。

イケメン選手は、
団体を離れ、孤独な航海をしながら、
自分の目で大海を見ることを選びました。

T-Hawk選手も、
あえて後方支援に回っているCIMA選手の思いに応えるように、
結果を出し続ける重圧と戦っています。

「刺激の注入」=「活性化」=「盛り上がり」

正直、会場はまだ空席が目立つ状況。
そして今後は、名前の挙がっていない選手が、
イケメン選手の穴を埋めなければいけません。

盛り上がりの「種火」を消さないよう、
主役に躍り出ようとする争いが、
今後も続いていくことを期待します。

 

www.youtube.com