プロレスのミドコロ

プロレス大好きな管理者が、プロレスのミドコロを丁寧に解説

リビングレジェンドが記憶の中のレジェンドへ。世界の獣神サンダーライガー引退を決意。

やはりというか、なんというか・・・。
新日本プロレス旗揚げ記念日の一夜明け会見で、
ライガー選手の口から引退が発表されました。

会見は明るい雰囲気で進められました。その要因は、ライガー選手がさっぱりした表情で会見を行っていたからだと思うのだけれど、やっぱり寂しいなぁ~

 隠せない衰え

3.6 IWGPジュニアヘビー級タイトルマッチ「石森VSライガー」が決まってから、当日の試合を迎える前に、10年前にNOAHのリーグ戦で行われた「石森VSライガー」を見直してみました。

当時の構図は、ジュニアヘビー級で偉大な功績を残しバリバリのトップとして活躍しているライガー選手に、NOAHの若手売り出し中の石森選手が挑戦する、という感じでした。
結果は石森選手も善戦しましたが、ライガー選手が余裕をもって完勝。まだまだ差があるな、と感じられる試合でした。


そして、先日行われた試合では石森選手が勝利、ベルトを防衛しています。
内容は石森選手が余裕をもっての勝利、と感じられました。

 

ライガーの美学

一夜明け会見でライガー選手は

「レスラーは強くなきゃいけない、と先輩方に教わった」
「まだやれるのに、何で・・・と思われながら引退するのが、自分が思うレスラーの美学」
「仮に昨日の試合で勝っても、引退を発表しようと思っていた。勝ち逃げだね」

と話していました。

それぞれのコメントについて考察すると

「今の自分を強いレスラーとは思えない」
「これ以上続けると、「もう辞めたほうが」と思われてしまう」
「強いチャンピオンであり続けるのは無理」
(自分で深読みしながら、悲しくなってきた・・・)

既に会社とは引退について話を進めていた様子でした。
記者からの質問に対して「やり残しはない」ときっぱり言い切ったその表情からは、未練や後悔といったものは微塵も感じられませんでした。

 

みんなライガーに憧れ、そしてライガーを超えていった

ライガー選手をリスペクしていない選手はおそらくいないと思いますし、特にジュニアヘビー級で活躍する選手は、みんなライガー選手に憧れ、そして超えるべき壁としてとらえていた気がします。

古いところでは「大谷晋二郎選手」「金本浩二選手」。
亡くなられた「ハヤブサ選手」もライガー選手との対戦で知名度を上げました。
みちのくプロレスの名前が知れ渡ったのも、「ザ・グレート・サスケ選手」がライガー選手と好勝負を展開したからでした。

最近では「タイチ選手」もライガー選手のことを「ヅライガー」なんて呼んだりしていましたが、リスペクトしている感じは伝わってきました。
先日新日本プロレスを退団した「KUSHIDA選手」や、欠場中の「高橋ヒロム選手」も、ライガー選手と対戦し、勝利し、自信を持てたことが、チャンピオンになること、防衛を重ねてゆくことにつながっていった気がします。


近年でこれほどまでにたくさんのレスラーに影響を与えたレスラーは、いなかったのではないかと思います。

 

引退は、来年1月の東京ドーム

引退の場所は、ライガー選手がデビューした東京ドーム。

新日本プロレスの会社の方から、ライガー選手に対して提案したそうです。

会見の中でライガー選手も「平成元年に東京ドームでデビューして、平成が終わるとともに東京ドームで引退。カッコよくね」と言ってましたが、ナイスな提案ですよね。

さすが新日本プロレス

引退まで時間があるので、誰とどのように戦っていくのか気になります。
ライガー選手は「誰かと戦いたいとかは、特にない」と言ってましたが、ファン心理としては想像が膨らみます。

佐野巧真選手、鈴木みのる選手、大谷選手、金本選手、藤波辰爾選手・・・

会見中にLINEで対戦希望を伝えた高橋ヒロム選手のように、きっと若手からも対戦希望が殺到するのではないかと思います。


この前引退された飯塚選手と違い、きっとちゃんとした引退ロードが用意されると思うので、そこは楽しみにしていようと思います。

 

今後の活躍

引退後の活動についても会見で質問が飛んでいましたが、ライガー選手はうまくかわしていました。

また、ライガー選手は現在道場に部屋を借りていますが、そこもどうなるかわからないとのこと。

なんとなく会社とライガー選手の間では、今後のことについて具体的な話が進んでいるようです。

道場のコーチかな???

個人的には解説者を多くやってもらい、いちプロレスファンの少年のように「すげ~~~!!」を連発してもらえたらな、と思っています。

 

「お疲れさま」はまだ早いし、引退まではリビングレジェンド。
余り湿っぽくならずに、これまで通りライガー選手を応援していこうと思います。